D 黄 金 堂
正善院黄金堂(しょうぜんいんこがねどう)は、その昔1193年源頼朝が平泉の藤原氏を討つにあたり、勝利祈願のため寄進したと伝えられているお寺であります。
昔は手向山中善寺正善院と称していたが、後羽黒山長寿寺正善院と変わり現在では羽黒山荒澤寺正善院となった。
明治の神仏分離に際しては真言宗豊山派に属していたが、終戦後修験宗が復活し羽黒山修験本宗を名乗っている。このお堂には、藤原時代に作られたと云う三十三観音が安置されております。
なお、このお堂は国の重要文化財にも指定されています。

於竹大日の絵馬が飾られているが、この人は実在の人物である。出羽の国の出身で「於竹」といい江戸時代の元和から寛永にかけて大伝馬町の奉公していた。大日如来の化身といわれて敬われたと云う。58歳で亡くなり浄土宗善徳寺に葬られた。もう一つの伝説があり、この方も江戸に住み文禄年間の頃佐久間某の下女に「お竹」という人物がおった。信心深く自らは粗食に耐え自分の食事は困窮の者に与えたという。武州の聖が湯殿山にお参りした所、夢枕に江戸の佐久間某の下女を拝むようにお告げがあり江戸ら上った。主人と共に下女に対面し顔をうかがうと光明を発し全身が光に包まれたと云う。驚き礼拝を行うと忽然と姿を消した。そこで佐久間某は竹女の容貌を仏像として当黄金堂に安置した。この仏像は堂内に今も安置されている。
正善院の前にある黄金堂
正 善 院 閻 魔 様 お竹大日の絵馬
【問い合わせ先】
正善院黄金堂
住   所 東田川郡羽黒町手向
電   話 0235-62-2380
時   間 9〜17時/4月〜10月まで拝観(期間内無休)